発達支援フォーラムのご報告

7月8日、北海道大学・遠友学舎にて「発達支援フォーラム 2017 Summer」が開催され、乳幼児発達論ゼミの学部生や院生も運営に参加しました。

「人の育ちを支える場ってナンだろう―『多世代多様な場』の可能性―」というテーマのもと、5名の方々がお話し下さいました。 

 

 


 

 

第1部では金田利子先生(静岡大学 名誉教授)がむくどりホーム・ふれあいの会の実践を通して、人の育ちと世代間交流についてお話し下さいました。

むくどりホーム・ふれあいの会は札幌市藤野にあり、赤ちゃんからお年寄りまで障がいのある人もない人も、共に集い、違いを認め合い交流することを目的とした「多世代多様な場」のひとつです。

金田先生に続いて、柴川明子さん(むくどりホーム・ふれあいの会 会長)がこれまで経験してきた事々についてお話し下さいました。



 第2部では小林真弓さん(ねっこぼっこのいえ 代表)、宮武大和さん(トモエ幼稚園 主任教諭)、高橋吾一さん(札幌市北辰中学校 教諭)が人の育ちを支える場についてお話し下さいました。

最後は榊ひとみさんにコメントをいただきました。


 

特に印象的だったことは小林さんのお話しのなかで「本当にどんな人もかけがけない存在なのか」という問いがあったことでした。

私には、私たちの多くはどんな人もかけがえない大切な存在なのだと信じ、それを否定するような考えは退けようとするように思われます。

したがってある意味その問いはタブーのような問いのように感じられましたが、そのようなことに目を覆ってしまわず人と真摯に向き合うことが重要なのかと考えさせられました。

 

普段はなかなか聴くことのできない実践者の立場からお話をお聴きすることができ、大変貴重な機会となりました。

フォーラムにてお話し下さった皆様、フォーラムの運営に関わって下さった皆様、このたびは誠にありがとうございました!